続・続・最後から二番目の恋 第1話レビュー

ドラマ

こんにちは、びばおです!

「最後から二番目の恋」の続編がついに始まりましたね!

夫婦ともども大好きな作品で、第1期、スペシャルドラマ、第2期と全てのDVDを購入し、何度も鑑賞し、さまざまなところへ聖地巡礼もしました。中井貴一さん演じる長倉和平と小泉今日子さん演じる吉野千明との小競り合いというか喧嘩というかあーいえばこーいうの掛け合いがとにかく面白いです。だいたい周りからの援護射撃の強い千明が言い負かすんですけどね。不憫な和平さんもなんだか愛おしいです。

いつかまた続編をやってくれるんじゃないか・・・

そんな希望を持ち続けはや11年。

ようやくスタートしました!

前回の終わりがとても綺麗だったので、一体どんな物語になるのでしょうか。千明と和平の関係は?真平とキンタローは仲良くやってるかな、まりこの脚本家人生は?典子はちゃんと家族から構ってもらえているのか、じじいはまた荒野に向かうのか?えりなはどんなお姉さんに成長したのか、新しいキャストももちろん登場するようなのでそことの絡みも気になります。

そんな続・続・最後から二番目の恋、ネタバレ全開で毎話レビューしていきます!

主なキャストと相関図

【キャスト】

吉野千明・・・小泉今日子

長倉和平・・・中井貴一

長倉真平・・・坂口憲二

長倉万里子・・・内田有紀

水谷典子・・・飯島直子

長倉えりな・・・白本彩奈

長倉知美(キンタロー)・・・佐津川愛美

水谷広行・・・浅野和之

荒木啓子・・・森口博子

水野祥子・・・渡辺真紀子

成瀬千次・・・三浦友和

早田律子・・・石田ひかり

対照的な「もう一回生きる」

千明の目の前には退職金の額が書かれた紙が入っている封筒が。会社が開催する、定年を1年後に控えた従業員を対象とした「セカンドライフセミナー」に参加している。これからやりたいこと、そのために必要なものを参加者がすらすらと書いているのを横目に千明は浮かない表情。「セカンドライフかー。え、もう一回生きるの?」と1人ごちる。一生懸命、ひたすら前を向いて生きてきた千明だからこそのセリフですね。そして59歳となった千明、相変わらずかわい綺麗です!

一方和平は定年後、再度鎌倉市観光推進課へ指導監として再就職。以前の部下であり以前の自分と同じポスト(課長)となった田所に「世界遺産問題」をまだネタにされ、君付け呼ばわりもされぴくついているけど、そんな田所の振る舞いをよく思っていないキンタローに対しては虚勢をはりたい時期なんだろ、と器の大きいところを見せようとしているいかにも和平らしいやり取りです。

そしてえりな登場。前回がまだ中学生の役だったので、すっかり大人の女性になりましたね!長い髪ををバッサリ、ベリーショートに。美人になるだろうなーと思っていたけど・・・しっかり美人に育ちました笑。海岸に流れ付いたゴミの一つを拾い上げ、「ようこそ鎌倉へ、もう一回生きようねー」と千明とは対照的な「もう一回生きる」。

セカンドライフ、もう一回生きる、このあたりが今回のドラマのキーポイントというかテーマの一つとなりそうですね。

長倉家の他の面々はというと。

典子は相変わらず家族に構ってもらえず「つまんねー」とぼやき、真平も変わらずカフェを切り盛り。キンタローとの間には双子の子供を授かったようでとっても幸せそう。前回和平が結婚式での「安心して生きろ」のスピーチ通りの生活を送っているようで何よりです。カフェにはえりなが拾ってきたゴミで創作したかわいらしい作品がたくさん並べられていました。

また昼食にありつけない和平

過去作でもカツ丼やお蕎麦やひよこ豆カレーを食べようとしたところでトラブル発生、ありつけない和平の図がありましたが早速出ましたね笑

仕事をちょっと抜けて昼食を取ろうとカフェにより、しらすカレーにテンション上がるも電話がなって泣く泣く現場へ駆けつける和平。その後ちゃんと昼食は食べているのかな・・・

そんな不憫な和平がとても愛らしいですねー

何もないところですっころぶ千明と、特殊能力を身につけた和平

ようやく万里子の登場。相変わらずの千明崇拝で今なおキラキラしたおめめと奇抜なファッション。「サレ妻同盟」というドラマに携わっているようでシーズン50は行きたいと意気込む。その時私何歳なんだよと呆れる千明。そんな万里子も49歳を迎えようとしている。千明によって深海からこの世界に引っ張り上げられてから10数年、精神年齢は10代前半だが肉体は更年期を迎えようとしていてなかなかなカオスな状況だとのことです。演じる内田有紀も49歳なのだけど・・・こちらもまたお美しいです。

いつもの2人に用があると振られ、1人帰る千明は何もないところですっ転び、何か思い知らされたように笑う。年齢を、感じちゃったのかな・・・一応ドラッグストアで働いているので介護が必要だったりのご年配の配慮に関しても多少知識があるのですが、本当に、何もないところで転んじゃうんですよね。自分が思っている以上に足が上がってなくて、あげたつもりが上がってなくて、突っかかっちゃうのです。みなさん、気をつけましょうね。せめてバリアフリー、進めていきましょう。

さて極楽寺の駅につき、いつものように改札の目の前でどこにしまったか忘れた定期券を探す千明。いつものように偶然居合わす和平。なんとどうやら千明のきている服でどこに定期券をしまったかわかるという特殊能力を身につけていました!前作まではそれまでの経験上から行動パターンを推察した結果言い当てる、という感じでしたがなんとそれすらも超越し、見た目だけでわかると!さすがです。

で、2人、なんかどうにもなっていないみたいですね・・・ま、どうにかなってたら続編できないか。

コロナ禍の出来事 〜千明、かかる〜

2020年コロナ禍、長倉家はリモートで定例会を開いてそれぞれの安否確認のようなものを行なっていました。その頃真平とキンタローの間に双子が産まれたようです。じじいは今は荒野には行ってない様子。この人はコロナ禍じゃなくても安否確認必要そうですね。でも確認されたら荒野感薄れちゃうか・・・えりなは美大入ったようです。だから創作してたんですね。でもコロナ禍で実習もできず1人アパートにいるのが息苦しく実家に帰ってきたとのこと。そんな中すっぴんの千明。どうやらかかってしまったようだ。まりこはお百度参りに行き、和平は千明が寝ている間、襖越しにそばにいてくれたよう。家族でも、夫婦でも、友人でも、隣人でも、どんな形であれ「ずっと一緒に生きていく」ということで話がついているらしい。

「キープするにはちょうどいい男、長倉和平」

コロナが終息したら、いつものように長倉和平を木っ端微塵に論破すると千明。論破された覚えはないと和平。怖いと泣きながらに訴える千明。中に入ろうとする和平を止める千明。それならばと目が覚めるまでこの襖越しにいるからゆっくり休んでいろと、落ち着いた声色で言い聞かせる和平。この距離感が2人らしくてとてもいいなと思いました。和平はもっとそばにいてあげたい気持ちがある、千明はうちしてはいけないとそばにきて欲しくない。うつったって構わないとそばに行く選択もあるにはあると思う。合理的ではないにしてもそれで救われる心があったりすると思う。でも千明がそう望むわけがないとちゃんと理解している。関係ないよと、決して相手のためだけじゃなくて自分自身カッコつけたい気持ちがあるかもしれない。いかないことで冷たい人だと思われるんじゃないかと不安になることもあるかもしれない。けれど和平にはそんなふうに思う必要が1つもない。全くカッコつけなくて良い。不安に思うこともない。多分2人の関係性以上に千明自身を大事に思っているからだろう。きっとそれを選んでくれると信頼し安心し切る千明。襖越しの距離を置き、自然とスマホをいじりだす和平には、ただの暇つぶしではない気持ちの余裕が見て取れえました。

千明、還暦まで残り354日!そして未だ続く和平とエロ本との密接な関係

時は戻り2025年。還暦までの日めくりカレンダーをめくる千明。59歳の誕生日に、和平からもらった意味ありげなプレゼント。残り354日。

ついに長倉家の朝のシーン。大人になったえりなは素直で明るく、表情も豊かになったが相変わらず和平には他人行儀な「おはようございます」笑。そして万里子が気配を消して佇み驚かせ、和平に「わけがわからん」と言わるとホッとする、逆に「わかる」と言われるとそんな自分を打ち破りたくなるという万里子に共感するえりな。そんなやりとりを見て話していることのわけがわからないと声を荒げる和平のもとに仲裁に入る真平。長倉家だなー。そしていつもの朝に、いつも通りに千明も。で、やっぱりケンカ始まりました。

今日も日めくりカレンダーをめくったのか確認する和平に千明はあれを見るたび「落ちますぅ」。この「落ちますぅ」が個人的グッドポイントっ!かわいすぎます!

白髪を染め忘れているのかとかそんな厚化粧しなくても大丈夫だとかの地雷を踏み、みんなから冷たい目で見られているところに典子が大きな音を立てて登場。またもやびっくりした和平は怒りの矛先が典子にいくも相手にしない典子。

さっきまで話していたことを忘れてしまった和平は内容を万里子に教えてもらい、そうだそうだと話の続きをするも千明はすでに飽きたのかトーンダウン。はいはいそうですねと聞くが万里子が突然過去の「和平少年、部屋に隠していたエロ本を母親に見つかり7時間詰められて号泣事件」をぶち込みみんなテンション爆上げ。和平以外が楽しく話すも、えりなの「確実に遅刻です」でみんな急いで出勤です。

それにしても和平とエロ本、因果で結ばれてますねー。第1期の初回から始まり、何度目のエロ本ネタだろうか笑

新キャラ登場!

エロ本の話の続きをせがまれ、江ノ電に乗りながら弁明する和平の図のような場面をよそに線路沿いを自転車で走る新キャラの成瀬(三浦友和)。千明を見て驚いた様子。その後の仕事帰りであろう描写でも朝見かけた女性(千明)がいないだろうかと走る江ノ電を自転車に跨りながら見ている。一目惚れなのか・・誰かに似てる(奥さんとか、昔好きだった人とか)系なのかな・・

続いて新キャラの早田(石田ひかり)も登場。スーツケースを引きづりついた場所は・・あれ、一条さんの家だ。どうやら一条さんの娘さん。亡くなった一条さん(実際に演じていた織元順吉さんも2019年に亡くなっている)にお線香をあげている。大変だったね、と母親に声をかけられているので、何か訳ありの様子。一条さんのことをよく思っていない様子でキャバクラでの写真に「最低」と吐き捨てる。遺品を見渡すと「くらちゃんへ」と書かれた段ボール。嫌な予感しかしない。中を開けると驚き目を瞑る早田。多分、そうだろうな・・・笑転入手続きに市役所にやってきた早田。そこで「通訳ができる人募集」の求人ポスターを眺める。観光推進課は最近中国語を話せるスタッフが辞めてしまって大変だとカレーが食べれなくなった時の和平が話していたので、この枠に早田が収まるのかな。

うっかりを回避する方法とは・・・?

喫煙所でタバコを吸う千明のもとに「あほ部長」が。ついうっかり「あ、あほ部長」といってしまう千明。いやー、これあるよね。何度も窮地に立たされた・・・は言い過ぎだけどまあ焦りますよね。なので極力、好きなあだ名で呼べるようお近づきになることを心がけてます笑。この問題、うっかりは逃れられないのでこれしか方法ないだろー!すごくむずいけど!

そんなあほ部長にあほ部長と呼んでしまったその日の夜、あほ部長が亡くなったとの知らせが。いやー、これは・・・ないよね。こんな偶然。第1期から登場?していたあほ部長の死は結構ショック。あほ部長の言動が、千明の仕事への活力、原動力の1つの役割にもなっていたのでそのへんのモチベーションにも影響しそう。

時同じくして和平も同期入社の元同僚が亡くなり葬儀に参加、同じく葬儀帰りの千明と極楽寺駅でばったり。ここは以前の洞察からの推理力を発揮し、いつもと違う服だからわからなくならないようにとずっと手に持っているんじゃないかと言い当てる和平。さすがです。

で、飲みに行くことに。

反省会!

和平は亡くなった同期は確かに同期ではあるもののさほど交流があるわけではなかったのに、葬儀の帰り際に亡くなった同期の妻から、「生前は大変お世話になりました、ありがとうございました」と。はてなんのことかとよくよく話を聞くとどうやらその同期と和平は年に2回、温泉旅行にいく仲だったと聞かされる。なるほど、それってそういうことだろうと。もやる。

一方亡くなったあほ部長の葬儀に参加した千明は周りから、「来るんだ」「大丈夫なの」という顔で見られる様子を見て同期を問い詰めると、どうやらあほ部長は千明との関係性を意味深に周りに話していたようだ。自分が社内でいいポジションについているのも、あほ部長とのそういう関係性あっての特別扱いなのだと思っている人もいたようで、冗談じゃないと腹を立てる。

今までの和平であれば、話をあわせ、バレないように切り抜けようとしたはずなのに、咄嗟に「私ではありません」と口にしてしまった。嘘をつくことをしたくなかった、そうする方が奥さんに対して失礼なのではと考えてしまった。けれど、結果的に傷つけてしまっただけなのではないかと後悔している。

千明は、以前の千明であれば声を荒げて違うと啖呵切ってるところだったが、逆に何も言えずにいた。うっかり「あほ部長」と本人にいってしまった時のあほ部長の切り返しに感心してしまった(おれはあほ部長じゃない、あほ局長だ。そしてもうすぐあほ社長になるつもりだ、と)ことを思い出し、何も言えず、帰ってきてしまったことをやりきれずやはり後悔している。

これまでの自分たちとは違う、新たな選択をした自分たち。これは果たして成長の結果なのか、アップデートされているのか、正しいのか間違っているのか、わからないまま目の前に忽然と現れた「死」を身近に感じ、2人は黙りこくってしまう。

未熟なことは悪いことじゃないと、伸び代だと、前作で前向きに考えていたものの、いざ変化を目の当たりにするとその変化が正しいのか、正しくないのか迷う2人。でも、迷えるってそれはそれでやはりいいことなんじゃないかなと思う。年重ねると、頑固になりますからね。何も間違っちゃいないと、意地になっちゃったりしますから。42歳の私、すでにそんな感じですから笑。もちろん優柔不断とは少し違うけれど、柔軟にいい意味で「迷える」というのが、羨ましいな、と思うシーンでした。

いよいよ物語が動きだす!

早田はやはり通訳として観光推進課の和平と出会い、あの「くらちゃん」が和平のことだと勘付く。段ボールの中身はやはりエロ本(しかも未亡人もの)だったようで明らかに和平に警戒する早田。エロ本で誤解、王道パターン到来!

千明はかかりつけ医を探しに病院へ。診察室に入ると成瀬がおり、渋い男前の顔立ちにテンションの上がる千明。成瀬は千明の顔を見て、嘘だろ・・と写真立てを隠す。その写真には成瀬と千明によく似た女性が・・・一目惚れではなかったです。まあ妻でしょうね。別れた・・・というよりは死別でしょうね。和平と同じ境遇かな?

第1話の主なロケ地(鎌倉限定)

最寄駅・・・江ノ電極楽寺駅

 http://www.enoden.co.jp/train/station/gokurakuji/

万里子がお百度参りした神社・・・御霊神社

 https://www.trip-kamakura.com/place/japanheritage/148.html

和平と早田の初対面したお寺・・・円覚寺

 https://www.engakuji.or.jp/

まとめ!

第1話はここまでです。初回、11年ぶり、ということでとりあえず第1話は現状報告的な感じに終始してまだまだ物語が動き出していませんが、それぞれ新キャラとの出会いは果たしたので2話以降、どんな展開が待っているのか楽しみですね!

千明と成瀬、和平と早田、それぞれ恋に発展するのかしないのか?セカンドライフ、老後を見据え、どのような生き方をしていくのか?そしてエロ本号泣事件の真相は明らかになるのか?

はたして???

ではまた!

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